9月5日に開催された「Takaoka eSports Cup-プレシーズン」第3回予選大会。
今回も新型コロナウイルス感染防止対策としてオンラインで開催しました。
全国のプレイヤーを参加対象とした1回目の大会。
GRANBLUE FANTASY Versus(以下:GBVS)部門とShadowverse(以下:SV)部門どちらも熱い試合が繰り広げられました。
今回も、実況を務めた富山県eスポーツ連合の「Makio」さんに、第3回予選大会を振り返ってのお話を聞いていきたいと思います!
–まずは、GBVS部門から振り返っていただきたいのですが、第2回までとの違いを感じた部分などあれば、教えていただきたいです。
Makio:今大会は前回と違って、今の環境で強いキャラを使っている参加者が多くあって、その選手がトップ8に多く残っていました。
これは参加対象選手を全国に広げたからこそのものだと思います。
その象徴として、前回優勝したBattery選手が強キャラとされるXeph選手のパーシヴァルとEXE|Noble選手のグランに負けてしまうといった、これまでの大会で勝ち上がってきたキャラとは違う対戦が多くありました。
もちろんBattery選手も強いプレイヤーでローアインの職人ではあるのですが、キャラパワーで少し劣っていたかとも思うので、他にも第1回予選大会優勝、第2回予選大会準優勝したえだ選手のシャルロッテが、今回の上位プレイヤー達と対戦していたらどうだったんだろうという思いましたね。
–たしかに観たいカードですね。プレイオフには確実にその試合が見られるので、今からとても楽しみですよね。
–印象に残っている試合はどの試合でしたか?
Makio:Winners FinalのXeph選手 vs RYO選手によるパーシヴァルのミラー(同キャラ同士の戦い)です。
同キャラ対決って難しくって、お互いにキャラを分かりあってるからこそ戦いづらいんですよね。
相手も同じ能力を持っているので、勝負のキーポイントは相手の動きを読んだり、相手のクセを掴むのが大事になってきます。
相手の心理状況をいかに正確に理解するというか。
–たしかに、相手と駆け引きし合う状態がずっと続く試合っていうのは、観てる側もゾクゾクしますよね。
Makio:見応えがありますよね。
「この技を出しておけばいい」という決まった選択肢がないので。
Ground Finalにジン_選手が使用していたフェリだったら、パーシヴァルに近づかれると不利な状況になるので、「遠距離からの下段のムチ」だったり、「相手の弾(飛び道具技)を見て立った状態でムチを刺す」、「画面端に追い詰められたら相手の裏をかいて三角とびで位置を変える」など、ある程度の指針は見えるんです。
でも同キャラ対決だとそういった状況がなく、いかに相手を崩すのかという心理戦も加わるので、とても面白かったです。
–続いてSV部門について聞いていきます。前回のインタビューでは「新しいデッキが出てくるのでは」と楽しみにされていましたが、今大会振り返ってどうでしたか?
Makio:今回は完全にラーに持ってかれましたね(笑)。
ラービショップはあまり注目されていなくて、今の環境はロイヤルかウィッチかネメシスがものすごく使用されているんですよね。
どれもアディショナルに追加されたカードのパワーが高くて、さらに強くなった状況でみんなが使っていたんです。
一方で、ラービショップは今回の参加者のうち、あり選手とmiia選手しか持ってきてなくて、2人ともトップ8に残りそのうちのmiia選手が優勝するっていう「環境の裏」を突いた形でしたね。
振り返ると、ウィッチの魔道具専門店に強く出れるとか、決勝戦でもマッチアップがあったハデスを使ったタイプのネクロマンサーにも有利をとれていたり、他にもところどころ有利をとれているデッキもありましたよね。
他にも面白かったのが、今大会3位のすがなみキャンプ選手が採用した秘術ウィッチ。
ウィッチで注目されているのは魔道具専門店とスペルウィッチなんですけど、前の環境にいた秘術ウィッチで勝ち上がっていったのが楽しかったです。
今回は参加人数が多い大会であるうえに、大きな大会で結果を残している選手たちがいる中で勝ち上がっていってますからね。
アディショナルが出てからあまり日が経っていない状態での大会だったのでデッキが完全に固まっておらず、その裏をかいて持ってきたデッキというか、環境を読んでいるあたりがすごかったですね。
いろんなデッキが出てきている今の環境って珍しくって、その背景には、昔と比べてユーザーの情報収集能力が高くなっているからだと思うんですよね。
もちろん今のカードプールがいいってことはありますけど、デジタルカードゲームに対するユーザー全体のレベルがを上がっていることも関係していると思っています。
–次の第4回予選大会(10月4日実施)は、プレイオフ前の最終予選になります。どんな展開を期待していますか?。
Makio:GBVS部門は9月にシーズンが変わり、新キャラとアップデートが入るので、キャラクターの能力の変化や新キャラの使用感にどう合わせていけるのかがキーポイントですよね。
解説のG.X選手も言ってましたが、自分の持ちキャラが大幅にナーフ(弱体化)されるかもしれないでしょうし、そこでキャラを変えるのか変えないのかっていう難しい選択の中行われる大会となると思います。
特にプレイオフ進出へのポイントをある程度持っている選手はその選択が重要になってくるので、注目したいですね。
SV部門も、新弾が来てすぐの大会になるという意味では、環境のカードをどれだけ早く見極めてどのデッキを選択するのかが大事になってくるので、そこに長けたプレイヤーが上がってくると思うと楽しみです。
あらたなキャラクターやデッキが登場するであろう第4回予選大会もお楽しみが目白押し!ということで、今回のインタビューを終了したいと思います!ありがとうございましたー!